直腸とは、大腸の中で肛門の内側に位置しているまっすぐな部分です。

大腸には、私たちが食事などで食べた栄養成分を分解吸収した後で、不要なものを便として排出するための準備をして肛門から押し出すという働きがありますが、直腸もそうした大腸の中では大切な働きをしています。

直腸は、肛門から便を排出する際のセンサー的な役割をしています。大腸の中に便がたまってくると、便がたまってきたからそろそろ排出しましょうというサインが送られ、腸の蠕動運動が活発になります。

しかしこのセンサー機能が鈍くなってしまうと、大腸の中に便が溜まっていても「たまってきましたよ」というサインが送られにくくなってしまい、便秘が続いてしまいます。

この直腸という部位には、痛みを感じる神経が通っていません。がん細胞が増殖することによってこの部分から出血し、下血や血便などの症状が現れるようになりますが、痛みを全く感じないという点で気づきにくいことが多いようです。

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直腸がんの原因とは?

家族の食事

直腸がんは大腸がんの一種で、発症する原因には主に生活習慣食生活などがあります。

糖尿病などの生活習慣病を患っている人は、どうしても腸内環境が悪くなりやすいですし、血液や血管壁の質が劣化してしまい、がんをはじめ多種多様なトラブルが起こりやすくなってしまいます。

大腸癌研究会「Q&A」によると特にビールなどの飲酒をする人は、直腸がんを含めて大腸がんにかかりやすいというデータがあります。

日常的にアルコールの摂取をしている人は、健康診断などを受けたりして、万が一直腸がんになった場合には早期発見できる準備をしておくことが必要ですね。

少し前までは、直腸がんになると人工肛門になってしまうから怖い、と言われていました。

直腸部分にがん細胞が進行してしまうと、周囲の正常な細胞も含めて広めに切除するため、直腸のすぐそばにある肛門を残すことが難しかったためですね。

しかし近年では、直腸がんでも肛門を残せるような技術が発達しているため、直腸がんだから人工肛門というわけではありません。

直腸がんの症状について!初期症状はあるの?

卵巣がん

大腸癌研究会の「大腸とは」によると直腸がんは、初期症状はほとんどありません。この部分は痛みを感じる神経が通っていない場所なので、炎症を起こしていたり出血していても、なかなか痛みとして自覚しにくい部位なのです。

直腸がんにかかった場合、初期症状はほとんど自覚できないと考えたほうが良いでしょう。進行すると血便とか下血、下痢などの症状が慢性的に現れるようになります。

その他には、残便感が残ってしまうとか、便が以前よりも細くなってしまうなどの症状もあります。

排便の時に、便の状態を観察しないままトイレを流している習慣がある人だと、こうした状態を観察できませんから、早い段階で直腸がんかもしれないと疑うことは難しいですよね。

直腸がんが進行すると、食欲がなくなったり体重が減るという症状が現れるようになります。

また、腸内環境がかなり劣悪になってしまうため、お腹がいつもパンパンに張っていたり、慢性的な便秘で悩んでいたり、また腸内の悪玉菌が全身に回るために疲れが抜けなかったり肌がくすむなど、おかしいなと思える症状が起こるようになります。

便秘が長く続いてガスっぽいという場合には、念のために一度健診を受けてみることをおすすめします。

直腸がんの検査と診断について

MRI検査

直腸がんと診断する際には、様々な検査が行われます。

直腸は肛門のすぐ内側に位置しているため、医師が直腸指診と呼ばれる触診をする事によって、シコリなど粘膜質の異常を見つけることができますが、この検査方法が直腸がんの早期発見には有効だと言われています。

女性の場合には直腸のすぐ隣にある膣も触診で検査されることが多いですね。

指診によってがんの疑いアリとなったら、さらに精密な検査を受けることになります。例えば、直腸鏡検査では、肛門から直腸鏡を入れて内部の状態を観察したり、細胞の組織サンプルやポリープを採取して検査を行います。

また、治療計画を決める際に有効と言われている生検も、検査の一環として行われていますし、がん細胞の有無を調べる場合には、腫瘍マーカー検査も行われます。

直腸がんの疑いがかなり強い場合には、CTスキャンとかMRIなど立体的な画像検査を行うことで、どこにどのぐらいのがん細胞がどんなふうに増殖しているのかという点を調べることになります。

そして、複数の検査結果を見ながら、患者さんの希望やライフスタイルなども考慮した上で適切な治療法を決めることになるのが一般的ですね。

直腸がんの病期(ステージ)と生存率(余命)

グラフと医者

直腸は大腸の一部なので、がんのステージや生存率は大腸がんとして判断されたり罹患率や生存率を計算されることが多いのです。

直腸がんを含めた大腸がんでは、早期発見をして早いステージで適切な治療をすれば、5年生存率を限りなく100%に近づけることができます。

しかし、発見した時にはすでにがんが進行していたり、他の臓器にも転移していたりすると、治療をしても寛解することが出来ず、5年生存率が20%にまで低くなってしまいます。

初期症状が出にくい大腸がんの中でも、特に痛みを感じる神経が通っていない直腸の場合には、なんとなく体調がおかしいなと思って病院に行くよりは、健康診断やがん検診などで自覚症状が全くない段階で見つけたほうが、確実に寛解できる確率は高くなります。

これは直腸がんに限ったことではありませんが、できるだけ早いステージで見つけることが大切です。

直腸がんのステージは、がんの増殖がどこまで浸潤しているのかというテント、リンパへの転移がどこまで認められているかという点から判断します。

ステージIではリンパ節への転移がなく、がん細胞が粘膜内にとどまっている状態ですが、ステージIVになるとリンパ節の転移があり、がん細胞の他の臓器への浸潤が確認される状態となります。

ステージ0(0期)と生存率(余命)

直腸がんのステージ0は、リンパ節の浸潤がなく、がん細胞の増殖が粘膜の中にとどまっていて、粘膜の下層まで浸潤していない状態になります。

状態によっては経過観察にもなり、5年生存率はほぼ100%です。

ステージⅠ(Ⅰ期)と生存率(余命)

ステージIは、がん細胞が腸管傍リンパ節および中間リンパ節へわずかに転移しているけれど転移している数は3個以下という状態です。

がん細胞の増殖も粘膜下層でとどまっている状態で、5年生存率はほぼ100%となっています。

ステージⅡ(Ⅱ期)と生存率(余命)

ステージIIは、リンパ節への転移が4つ以上ある段階、および眼細胞の浸潤が固有筋層まで広がっている状態です。

1年生存率はほぼ100%ですが、その後は緩やかに低下し、5年生存率では90%となります。

ステージⅢ(Ⅲ期)と生存率(余命)

ステージIIIは、がん細胞の浸潤が固有筋層を超えている状態で、中間リンパ節への転移も4個以上となっている状態です。

手術療法が適用できないケースが多く、1年生存率は95%程度ですが5年生存率になると85%程度にまで減少します。

ステージⅣ(Ⅳ期)と生存率(余命)

ステージIVは、がん細胞の浸潤が他の臓器にまで及んでいて、リンパ節への転移が確認されている状態となります。

このステージになると直腸がんの生存率はガクンと低くなってしまい、1年生存率でも70%程度5年生存率になると20%程度となります。

直腸がんの治療法

医者と患者

直腸がんの治療法は複数あります。

まず、がん治療の方法としては早いステージの場合に適用されることが多い手術療法がありますが、近年では開腹することによる患者さんへの負担が懸念され、患者さんへの負担が少ない局所療法として放射線治療が注目されています。

放射線療法にもいろいろな種類があり、高度医療に指定されている治療法だと健康保険が適用されないケースがあるので、治療方針を決める際にはそうした点も含めて医師とよく相談することが必要です。

リンパ節への転移が確認された場合には、局所療法ではなく全身療法として化学療法が選択されることが多いですね。

副作用などが懸念される治療法ですが、抗がん剤は100種類以上あり、それぞれ薬効や治療成果が異なるため、副作用が出にくい薬剤を選びながら治療を進めることになります。

ただし化学療法の場合には、健康保険はどんな抗がん剤にでも適用されるというメリットがあります。

免疫療法という治療法もあります。健康保険は適用されないケースが多いのですが、体内に持っている免疫細胞を活性化させたり、免疫細胞を体内に注入することによって、免疫細胞たちががん細胞を撃退してくれるという治療方法となります。

患者さんへの負担が少なく、高いQOLが望める治療法です。

これから紹介していく治療方法は国際医学情報センター「直腸がん」を参考にしています。

手術(外科療法)

手術

がん治療の中でも最もベーシックなのが手術療法です。

直腸がんの場合には、開腹してがん細胞の部分を切除しますが、近年では直腸のすぐ近くにあってこれまでは残すことが難しかった肛門も温存できる可能性が高くなっていて、手術療法でも人工肛門にならずに済むケースが増えています。

一般的に、手術療法が適用されるのは、原発巣からの転移が確認されていない初期のステージが多くなりますが、がん細胞の場所や大きさによっては内視鏡手術で対応できることもあるようです。

ただし、内視鏡手術の場合には、手術中に緊急で開腹に変更しなければいけないことがあるため、患者さんはその点は理解しておかなければいけません。

また、内視鏡手術でもロボット手術などは高度医療という扱いとなり、健康保険は適用外になってしまう事があります。

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抗がん剤(化学療法)

薬

直腸がんの場合には、他の臓器への転移が確認されていたり、リンパ節への浸潤が認められている場合に適用されることが多い化学療法による治療方法もあります。

これは抗がん剤を使って行う治療方法ですが、がんがある部分をピンポイントに治療するわけではなく、全身に広がっているがん細胞に対して攻撃をするため、転移しているガンに対しては有効です。

しかし、患者さんへの負担が大きくなるというデメリットもあるので注意しなければいけません。

また、抗がん剤はがん細胞だけでなく正常な細胞にもダメージを与えてしまうため、免疫力が低下して感染症などのトラブルを起こしやすくなってしまう点もまた、化学療法のデメリットと言えます。

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免疫細胞療法

治療

がん治療においてはまだマイナーな治療方法ですが、免疫細胞療法は患者さんへの負担が少なく、日常生活を送りながら治療に臨めるという点で注目されている治療方法となっています。

私達の体内には免疫細胞があり、免疫細胞たちは体内のがん細胞を見つけて撃退する役割を持っています。

免疫細胞療法では、免疫細胞の量を劇的に増やすことによってがん細胞を免疫細胞たちに撃退してもらおうという療法です。

単独の治療法として使われることもありますが、手術療法や放射線療法などと併用して用いられることが多い治療法と言えるでしょう。

ただし、化学療法のような全身療法と併用しても、免疫細胞療法の作用が抗がん剤によって打ち消されてしまうため、併用することはできません。

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放射線療法

治療

放射線療法には、大きく分けてX線やγ線などの光子線を照射する方法と、陽子とか重粒子などの粒子を照射する方法とがあります。

陽子線治療や重粒子線治療などは、光子線を照射する従来の放射線治療と比べると、がん細胞がある場所までエネルギーが分散されずに照射できるというメリットがあり、治療効果が大きくなります。

しかし、高度医療という扱いになるために健康保険が適用されない治療法が多いため、放射線療法を選択する場合には、そうした点も医師によく相談しながら治療法を決めることが必要ですね。

また、この治療法は全身療法ではなく局所療法となるため、患者さんの負担が少ないというメリットがありますし、外来治療が可能です。

陽子線治療

画面を見る医師

直腸がんの放射線治療の一つに、陽子線治療があります。陽子というのは、元素の中でも最も粒子が小さな水素を使い、光の60%のスピードまで加速した上でがん細胞めがけて照射するという治療法です。

従来の放射線療法と比べると、正常な細胞へはダメージを与えることなくがん細胞だけにダメージを与えることができるため、患者さんの負担や後遺症が少ないというメリットがあります。

陽子線治療では、基本的には1日1回の治療を週3回~5回行い、これを4回~40回リピートすることになります。

頻度や治療回数は、がんの部位や大きさ、進行度合いによって変わりますが、外来で治療できる点が患者さんにとっては大きなメリットとなっています。

重粒子線治療

治療

放射線治療方法の一つである重粒子線治療は、陽子よりも12倍も重たい炭素イオンを使っているのが特徴です。

この炭素イオンを光の70%程度のスピードまで加速してからがん細胞めがけて照射するわけですが、陽子よりも重さがあるので破壊力も大きく、大きな治療効果が期待できる放射線療法として知られています。

重粒子線治療は直腸がんの治療としても使われることがありますが、多くの場合には他の放射線治療では効果が期待できない骨肉腫などの難治性ガンの治療に用いられることが多いです。

また、陽子線治療と比べると、一度の治療におけるがん細胞破壊能力が高いため、短期間かつ少ない治療回数で済むというメリットもあります。

再発防止は?免疫力を上げて予防する

サラダ

直腸がんの予防や再発予防は、普段の食生活や生活習慣を見直すことから始めるのがおすすめです。

がんは全身のあらゆる場所に起こるリスクがありますが、それぞれ発症する原因は異なります。

直腸がんを含めた大腸がんの場合には、普段の食生活が原因となっていることが多いため、免疫力を上げられる食材を積極的に食べる工夫をするのが有効です。

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直腸がんの予防や再発予防に効果的な食材にはいろいろなものがありますが、例えば味噌や大豆、納豆などの発酵食品は、腸内環境を改善すると同時に免疫力も高めることができるのでおすすめです。

冷たいものだと体が冷えて免疫力が低下してしまうので、できるだけ温かいものを食べる心がけをしましょう。

がん予防や再発予防にとってマイナス作用のあるものは、ビールをはじめとするアルコール類、そして甘いスイーツや炭水化物などの糖類ですね。脂質が多い肉の脂身などもできれば控えましょう。

飲酒の習慣がある人は直腸がんをはじめとする大腸がんにかかりやすいことが研究の結果分かっていますし、炭水化物や脂質は腸内の悪玉菌が増えてしまう原因となり、がんを引き起こす要因になってしまいます。

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まとめ

勉強中

直腸がんは大腸がんの一種で、生活習慣や食生活が原因で起こることが多いという特徴があります。大腸の中でも直腸部分は肛門のすぐ内側に位置しているもので、形はまっすぐの管状になっています。

痛みを感じる神経が通っていない場所なので、がん細胞などが増殖して腸壁が炎症を起こしたり出血しても、痛みを感じることがなく、自覚症状が起こりにくい部位と言えます。

直腸がんは初期の場合にはほとんど自覚できる症状がありませんが、進行すると血便や下血などの出血が見られるようになります。

また、便の通りが悪くなってしまうために腸閉塞を起こしやすくなったり、排便してもスッキリできずに残便感が残ってしまう事もあります。

また、腸の出口が詰まりやすい状態になってしまうので、慢性的な便秘になったり、便秘と下痢を繰り返すなどのトラブルが起こりやすくなるでしょう。

直腸がんの予防や再発予防のためには、そうした症状に少しでも気づいたら、念のために病院で診察を受けることをおすすめします。

早期発見と早期治療ができれば、5年生存率青限りなく100%に近づけることができますが、放置して進行してしまうと、他の部位への転移が起こって生存率が最悪20%まで下がってしまう事にもなりかねません。

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