膵臓がんとは、その名のとおり膵臓にできるがんのことをいいます。

膵臓は胃の後ろにあり、左右に細長いのが特徴です。左側の幅が狭い部分を膵尾部といい、右側を膵頭部、真ん中を体部と呼びます。

膵臓(画像引用:国立がん研究センター「膵臓がん」)

そのなかで膵尾部は免疫器官のなかでも重要な役割を果たす脾臓に接しています。

  • 食べ物の消化をサポートし膵液を作る
  • 血糖値の調整に欠かせないホルモンを生産する

これら2つの働きをするのが膵臓です。

膵臓がんといえば「治りにくいがん」といわれていますが、がん研究振興財団「2015年がんの統計」よると日本では約38,700人が膵臓がんと診断されています。

膵臓がんの罹患数に男女差はほとんどなく、年間で男性19,400人、女性19,300人が発症しています。

がん全体に占める割合は8%で少ないように思いますが、そのうち年間約16,600人が膵臓がんによって死亡しています。

これは発症した人の約43%が死亡しているという事実であり、このような理由から難治性が高いと言われています。

膵がんは代表的な難治がんであり、あらゆるがんの中で最も生存率が不良です。手術できた方の5年生存率は10-30%くらいです。転移はないが手術できない方(規約第7版のステージⅢ)の1年生存率は30-50%くらい、転移があるため手術ができない方(規約第7版のステージⅣ)の1年生存率は10-30%くらいです。

膵臓がんを引き起こすもっとも危険な因子は「糖尿病」「慢性膵炎」「喫煙」などがあげられ、60歳頃から発症が増加するといわれています。

なかでもたばこは危険性が高く、ヘビースモーカーは気をつける必要があるでしょう。

もちろん、必ずしもこれらに当てはまるから発症するわけではありません。その逆も然りです。

ですから、生活習慣を見直し日頃から気をつけることが大切です。そのためには、膵臓がんを引き起こす原因や症状などについてしっかり学びましょう。

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※JNFは日本ニュートリション協会のことです。

原因はたばこ、飲酒、肥満!死亡率が上昇する

もっとも大きな原因は、喫煙・飲酒・肥満になります。このなかでもたばこは、先にも述べたように非常に危険性が高く他の原因よりも2~3倍その確率を増加させると報告されています。

日本で約11万人を対象に追跡調査をしたところ、喫煙者の膵臓がん発症率は非喫煙者に比べ男性で1.6倍、女性で1.7倍であったことが分かっています。

ですから、長年たばこを吸っているということはそれだけ危険度を上げていることになるのです。

厚生労働省が実施している国民健康・栄養調査によると、この10年で喫煙者は男女含め減少傾向にあります。しかし、男性に比べると女性の方が近年減少にストップがかかっています。

平成27年から28年の推移を見ると、8.3%から9.0%に増加している。

また、喫煙によって煙を吸い込む肺だけが侵されると勘違いしている方もいますが、喫煙は数十種類のがん発症の確率を上げる行為です。(参照:がん研究振興財団「喫煙とがん」)

もちろんたばこを吸っていない非喫煙者でも、アルコールの摂取量が多い方や肥満の方も注意が必要です。

明確な根拠は出ていませんが、特にアルコールが弱い方は危険度が高いといわれています。

また生活習慣病も大きく関係していることから、肥満の発症率も高いといわれているのでしょう。

マグネシウム摂取量の低下

マグネシウムが不足していても膵臓がんにないやすいという結果が報告されています。

マグネシウムはミネラルの一種で、エネルギーの生成や肝臓の解毒、脂肪燃焼など健康に欠かせない成分です。

そのため、マグネシウムが不足すると疲労や筋力低下、骨粗鬆症などを引き起こしやすくさまざまな病気を引き起こすことになるでしょう。

また、マグネシウム不足は糖尿病の発症にも繋がるといわれています。糖尿病は膵臓がんの危険因子のひとつですので、日頃からしっかりマグネシウムを摂取することでリスクを下げることができるでしょう。

1日に必要な摂取量は、

  • 男性320~370mg
  • 女性270~290mg

マグネシウムは海藻類(青のり・昆布・ひじきなど)や豆類(きな粉・納豆など)、未精製の穀物などに多く含まれています。

症状について!初期症状はあるの?

背中が痛い女性

実は、膵臓がんは症状がほとんど出ないといわれています。そのため、早期発見しにくく気づかないまま進行しているケースが多いといいます。

代表的な症状は以下5つが挙げられます。(参照:国際医学情報センター)

  • 胃の周辺や背中が重苦しい
  • お腹の調子が悪い
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 黄疸

しかし、これらの症状は膵臓がんとは判断しにくいため、知らず知らずのうちに進行していることが多いのでしょう。

もっとも分かりやすいのが「黄疸」でしょうか。

胆のうがんや膵臓がんなど内臓に発症するがんは、黄疸で判断されることが多く、総胆管付近までがんが広がると胆管が詰まり、十二指腸までうまく胆汁が流れなくなります。

そのため、黄疸を引き起こすのです。

黄疸といえば皮膚や白目が黄色くなる、皮膚のかゆみ、尿の色が濃くなるなどの症状が出ますが、もしこれらに当てはまるのであれば一度病院で診てもらうことをおすすめします。

ちなみに、がんが発症している部位によって症状が異なる場合もあります。

たとえば膵頭部上部のがんは「黄疸」、膵頭部中央のがんは「黄疸」「腹痛」、膵頭部下部のがんは「腹痛」といわれています。

早期発見が難しいがんではありますが、定期的に検査し進行を防ぐことが大切です。

検査と診断

医師と検査

膵臓がんが疑われる場合、CT検査・MRI検査・腹部超音波検査が基本になります。腹部超音波検査はエコー検査のことで、負担が少ないのが特徴です。

しかし体形や状態によって分かりにくい場合があるでしょう。CT検査では病変の状態やがんの広がり、転移などを調べることができます。

ヨード造影剤を使用してマルチスライスCT検査を行いますが、ヨードアレルギーの方は事前に担当医に申し出てください。

またアレルギー体質の方は副作用の危険性がありますのできちんとその旨を伝えておきましょう。

MRI検査は、磁気を使用して体内の撮影を行います。これらの検査でも診断に至らなかった場合は、超音波内視鏡検査やMR胆管膵管撮影、内視鏡的逆行性胆管膵管造影などが用いられます。

膵臓がんは早期発見と早期治療が良いといわれていますが、初期段階での検査や診断は難しいのが現状です。

また定期的な膵臓がん検診もないため、自身で意識して検査を受けに行くことで進行を防ぐことができるでしょう。

人間ドックでは膵臓がん検査のオプションがついているところが多いので、ぜひ利用してみてください。特にリスクが高い人はおすすめです。

転移の可能性

膵臓がんは、非常に進行の早いがんです。そのため、早期発見できなかった場合、外側や周囲のリンパ節などへの転移が多いでしょう。

膵臓の周辺には、胃や十二指腸、肝臓などの臓器や血管、神経などが集まっています。

ですから、がんが発見されたときはすでにこれらに浸潤・転移しているケースが多いといわれています。

膵臓がんは、発見された人の約90%が進行がんであることが判明しています。それは、初期症状が分かりにくく進行しやすいことが大きく関係しているのでしょう。

がんは、病期といっていくつかのステージに分けられています。これらに沿って、どのような治療を進めていくのか、生存率はどれくらいなのかを知ることができます。

膵臓がんの病期(ステージ)と生存率(余命)

先にも述べたように、がんにはいくつかのステージに分類されます。がんの種類によって内容が異なり、膵臓がんは0期でがんが膵管の上皮内に留まっている状態になります。

まだ初期段階といえますが、進行が早いためこの時点できちんと検査と治療を受けることが重要でしょう。

I期は、がんの大きさが2cm以下であること、膵臓内に留まっている状態で転移はありません。0期同様、初期段階になります。

II期は、大きさは2cm以下でまだ膵臓内部に留まっていますが、リンパ節の転移が認められます。また、大きさが2cm以上で転移が認められない場合もII期に含みます。

III期になると、遠隔転移が認められます。IV期は、A期とB期に分けられます。

A期は膵臓周辺の血管や臓器にまで悪影響を及ぼしている状態で、B期はもっとも遠い、第3群のリンパ節まで転移している状態になります。

生存率は、I期で40.5%ですが、II期ではすでに18.2%まで減っています。III期は6.3%。IV期になると1.6%と生存できる可能性は低いでしょう。

症状に気づきにくいがんでもありますから、50歳を過ぎたら年に1回の人間ドックをおすすめします。

ステージ0(0期)と生存率(余命)

ステージ0は、非浸潤がんといって浸潤も転移も認められない初期の段階になります。

この時点で発見できれば良いですが、ほとんどのケースではそれが不可能といわれています。生存率も50%以下と低いでしょう。

ステージⅠ(Ⅰ期)と生存率(余命)

ステージIは、生存率が40%と他のがんに比べると低くなっています。

がんの大きさは2cm以下と大きくありませんが、進行が早いためあっという間に大きくなってしまいます。しかしリンパ節転移はありません。

ステージⅡ(Ⅱ期)と生存率(余命)

ステージIIは、大きさが2cm以下で第1群のリンパ節転移がある場合と、大きさが2cm以上で転移が認められない場合があります。

しかし生存率はすでに18.2%と低くなります。

ステージⅢ(Ⅲ期)と生存率(余命)

ステージIIIは、第2郡へのリンパ節転移が認められた状態になります。膵臓がんの場合、すでに危険な状態で生存率も6.3%と激減しています。

なかには膵臓の外へ少し出ており転移は第1群までのケースもあります。

ステージⅣ(Ⅳ期)と生存率(余命)

ステージIVは、膵臓の外側にまでがんが広がっている状態です。総肝動脈や上腸間膜動脈に転移しており非常に危険でしょう。

生存率も1.6%ですから、生存できる可能性も0に近くなります。

次にご説明する、5年生存率のⅣ期の症例数の多さを見るとわかりますが、膵臓がんの発見時はほとんどの場合「Ⅳ期」になります。

膵がんの約8割はステージIVの最も進んだ状態で見つかり、胃がんや大腸がんでは治癒が期待できるステージIの状態で診断されるのは1.7%です(日本膵臓学会膵癌登録20年総括)。

ステージ別の症状と生存率一覧

ステージ 症例数 5年生存率
Ⅰ(Ⅰ期) 234 約41.2%
Ⅱ(Ⅱ期) 789 約18.3%
Ⅲ(Ⅲ期) 751 約6.1%
Ⅳ(Ⅳ期) 1,941 約1.4%
全症例 3,820 約9.2%
ステージ別の5年生存率は「全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査」を参考に算出。

治療法

どのような治療法で進めていくかは、病期によって異なります。そのため、膵臓がんだからといってすべて同じ方法で治療が行われるわけではありません。

また、患者さんの年齢や体の状態なども重視されるでしょう。

標準治療は、「外科治療」「薬物療法」「放射線治療」の3つになります。これらは三大治療といわれており、どのがん治療にも用いられます。

またがんの進行度合いによってこれらを組み合わせて行ったり、他の治療法を組み合わせる場合もあります。

膵臓がんはがんのなかでも難治性が高いといわれていますが、有効な治療法も開発されていますから、絶対に助からないというわけではありません。

まず、初期段階である0期・I期は切除が可能になりますので補助療法を合わせ外科治療が行われます。II期も同じ流れで進めていきます。

しかしIII期になると切除が難しく放射線療法を用いられることになるでしょう。

IV期は遠隔転移が認められますから切除不能ですし化学療法→緩和療法の流れで進めていくことになります。

また外科治療は切除可能・切除可能境界しか対応していないため、それを調べるにはCT検査が必要になります。

1.手術(外科療法)

がんの位置や広がりなどを考慮して進めていきます。代表的な外科治療は以下4つです。(参照:国立がん研究センター「膵臓がん」)

  • 膵頭十二指腸切除術
  • 膵体尾部切除術
  • 膵全摘術
  • バイパス手術

膵頭十二指腸切除術は、膵頭部中心のがんに対応しています。十二指腸・胆管・胆のうを含めて切除し、血管にがんが広がっている場合はそれも切除します。

膵体尾部切除術は膵臓の体部と尾部を切除し、膵全摘術はその名のとおり膵臓すべてを摘出する方法です。

膵臓機能が失われるため、代謝や消化などにも影響するでしょう。バイパス手術は、切除が不能な場合に行います。

また外科治療は、手術の方法によって合併症を引き起こす場合があります。がんの位置によっては下痢になるでしょう。

2.抗がん剤(化学療法)

抗がん剤による治療は、薬物療法になります。術後補助化学療法では、一定期間受けることで再発予防に繋がります。また生存期間が延長することが示されています。

手術ができない場合や再発した場合もこちらの治療が用いられます。併用療法に加え放射線治療も同時に行われます。

たとえば、FOLFIRINOX療法やゲムシタビンとナブパクリタキセルを併用した療法などです。

ただ、細胞障害性抗がん剤は副作用(口内炎・下痢・吐き気・脱毛など)があるため注意が必要になります。

そのため、体の状態やがんの広がりなどを考慮しながら適切な治療が重要になるでしょう。不安な点はきちんと担当医に相談することも大切です。

3.免疫細胞療法

免疫細胞療法の特徴は、個々の体の免疫を用いて行います。細胞を一旦体外で増やし、機能を増強します。そのうえで体内に戻す治療法になります。

がんの治療というと三大治療が基本でしたが、近年は免疫細胞療法も注目されています。

副作用もほとんどありませんし、症状を緩和するだけでなくクオリティ・オブ・ライフも高めることができるでしょう。

進行が早い膵臓がんのように、進行度合いに関わらず治療ができるのは免疫細胞療法のメリットといえるでしょう。

ちなみに、併用療法として用いられることもあります。そのため、増加しやすい細胞と増加しにくい細胞ともにしっかり治療することができます。

ただ抗がん剤や放射線治療、活性化自己リンパ球療法を組み合わせている場合は採血が求められるでしょう。

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4.放射線療法

放射線治療は、化学放射線療法と症状を緩和する放射線治療が行われます。前者は、放射線治療と化学療法を併用した治療法で標準治療として推奨されています。

治療効果を高められるのもこの2つの併用治療になります。症状緩和を目的として行われる場合は、主に骨転移の疼痛を和らげることができます。

ただし、治療によって副作用が出る場合があります。使用する量によって異なりますが、一般的に吐き気・嘔吐・食欲不振・皮膚の色素沈着などがあげられます。

また正常細胞も傷つくため後遺症が残る場合もあるといわれています。

しかし放射線治療は全身への影響がほとんどないことから高齢者にも適応できます。治療法の中ではやさしいといえるでしょう。

5.陽子線治療

陽子線治療は、先進医療になります。そのため、この方法を用いている病院は少なく、治療できる専門家も日本にはほとんどないといわれています。

また保険が適用されないため治療費は約300万円と高額になります。それに別途診療費用がかかることになります。

しかし、放射線治療では傷つけてしまう細胞も、陽子線治療では傷つけることなく治療できるので体への負担も少なく安全性が高いといえるでしょう。

また1日1回、15~30分程度の治療で良いので通院しながらでも受けることもできます。他の治療法に比べ無理なく進められるのは大きなメリットになるでしょう。

ただし血液のがんや広範囲に転移してしまった場合は使用不可です。

6.重粒子線治療

重粒子治療は、陽子線治療よりもさらに細部の治療が可能になります。集中的に治療するため殺傷効果も高く、陽子線治療に比べ2~3倍も期待できるといわれています。

膵臓がんは進行が早いですが、重度でない場合や広範囲に転移していない場合は対象になります。

またX線では治療が難しいといわれている深部のがんにも適応しており、先進医療として近年注目されています。

痛みも少ないことから、体が弱っている患者さんや高齢者でも治療が可能でしょう。

治療は1日1回、15~30分程度で可能です。陽子線治療と同様、通院しながら治療できるでしょう。

ただ保険適用外になり、約300万円の治療費+別途診療費用がかかりますので簡単に治療を受けられないのが難点になります。

歯周病が膵臓がんのリスクを高めるってホント?

バインダーにメモをとる医者

膵臓がんを高めるリスクはたばこや肥満、飲酒などが代表的ですが、歯周病もそのリスクを高めるという研究結果が米医学誌に掲載されました。

歯周病と膵臓がんは何の繋がりもなさそうに思われますが、歯周病を患っている人は炎症マーカーのC反応性蛋白の血中濃度が高いことから膵臓がんに繋がりやすいといわれるようになりました。

また歯周病菌は、歯だけでなく全身に悪影響を及ぼし、がんはもちろんのこと動脈硬化の促進や糖尿病の悪化、早産などを引き起こすことになります。

そのため、歯を磨かない人は1日に2回磨く人に比べ1.7倍も循環器疾患のリスクが高くなります。

そのひとつが膵臓がんというわけです。ですから、膵臓がんを予防するにはしっかり歯を磨くことが大切です。

また歯磨きだけでなく、半年に1回は歯科で検査を受けることも大切でしょう。

どんなに毎日歯を磨いていても、歯科での治療を怠っていると膵臓がんのリスクは高くなります。外出時も歯ブラシを持参するか携帯のマウスウォッシュを常備しておきましょう。

膵臓がんは非常に危険性の高いがんです。誰でもその可能性はあると考え、日頃から予防することが大切です。

膵臓がん患者の予後を改善するオメガ3脂肪酸

膵臓がんの予後を改善するのに、近年オメガ3脂肪酸が注目されています。膵臓がんは何度も述べたとおり初期症状がほとんどなく、多くの人は知らず知らずのうちに進行した状態で診断されます。

また患者さんの多くは、カヘキシアと呼ばれる代謝障害を伴った症状が出るともいわれています。

いわゆる激やせするということです。そんな悪液質であるカヘキシアを防ぐのがオメガ3脂肪酸になります。

オメガ3脂肪酸は必須脂肪酸でαリノレン酸やエイコサペンタエン酸などが含まれているのが特徴です。

食べ物では、マグロやイワシ、サバ、アジ、亜麻仁油、くるみなどに多く含まれています。炎症を抑制し促進する物質を減らす効果が期待できるでしょう。

リノレン酸、EPA、DHA、DPA

これらの栄養素は、オメガ3脂肪酸に含まれています。リノレン酸は植物油の主成分になり、中性脂肪を下げ血栓の防止、高血圧を予防するなどの効果が期待できます。

しかし絶対に必要でありながら体内では作ることはできず、自ら摂らなければいけない成分でもあります。

EPAはエイコサペンタエン酸のことで、サケやサバ、イワシなどに多く含まれています。体内のコレステロール値を下げ、膵臓がんはもちろんのことさまざまな成人病を予防することができます。

DPAはドコサペンタエン酸です。血液をサラサラにする効果があり、魚の油に多く含まれています。

血管損傷を修復し血小板凝集抑制作用が期待できるでしょう。もちろん中性脂肪やコレステロールを下げる効果もあります。

DHAは、ドコサヘキサエン酸です。ご存知の方も多いのではないでしょうか。細胞膜に取り込まれ、細胞を柔軟にしてくれます。

そしてやはりコレステロールや中性脂肪の抑制にも役立つでしょう。

これらの油は、必須脂肪酸として知られています。DPAは近年注目されており、リノレン酸・EPA・DHAと合わせて摂取することで膵臓がんを予防してくれるでしょう。

再発防止は?免疫力を上げて予防する!

グラフを描く医者

免疫力の低下はがんの再発を引き起こすでしょう。またどんな栄養価の高い食事をしていても、免疫力が低下しているときちんと栄養が行き届かなくなります。

ですから、再発予防だけでなく健康でいるためには免疫力を上げることが課題になるでしょう。

免疫力を上げるには、やはり食事の見直しや適度な運動がおすすめです。

むしろ、やせによる栄養不足は免疫力を弱めて感染症を引き起こしたり、血管を構成する壁がもろくなり、脳出血を起こしやすくしたりすることも知られています。

食事は、低脂肪食ががんの再発予防に良いと近年注目されています。

がんを引き起こす原因のひとつに「肥満」がありますから、低脂肪食にすることでダイエットにも繋がり健康を維持できるようになります。

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そして、できればきちんと食事で栄養を摂るようにしてください。サプリメントを利用される方もいますが、がん予防では推奨されないことが多いですので十分注意しましょう。

全てのサプリメントがよくないわけではありません。必要な栄養素が手軽に摂れたり、海外で実際に有効性の認められた免疫力を上げる成分を含んだものも存在します。しかし、厚生労働省「健康食品の正しい利用法」でも書かれているとおり、サプリメントの上手な使い方は、それを使うことで食生活・生活習慣が改善の方向へむかう使い方です。

先にも述べたように、オメガ3脂肪酸などの必須脂肪酸も再発予防におすすめですが、生活習慣の改善も見直さなくてはいけません。

ちなみに、適度な運動はストレッチやウォーキングなどで十分です。手術を受けた後の体で激しい運動は避けたほうが良いでしょう。

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また急激に免疫力を上げるのではなく、様子を見ながら少しずつ回復させることがポイントです。

まとめ

パソコンを使って説明する医者

膵臓がんは、数あるがんの中でも非常に危険度が高く、死亡率が高いことが分かったのではないでしょうか。

がんは早期発見・早期治療が生存率を高めるといわれていますが、膵臓がんの場合はそれが難しいのが現状です。

難治がんである膵臓がんの治療成績は、いまだ満足するものでなく、最適の治療法は何かと言うことも、未だはっきりしていないのが現状です。

ほとんどの人は進行してから気づくことが多いと言われますので、なるべく早めに治療を受けることが重要といえます。

そのためには、年に1回の人間ドックを受け膵臓がんが発症していないか確認することが大切でしょう。

進行スピードも早いですから、手遅れになる前に検査を習慣づけることが生存率を高めるポイントになります。

また術後も、再発の可能性は否定できません。他の臓器への転移もありますから、手術が成功しても油断は禁物です。

特に血糖値の変化には注意が必要になります。再発を防ぐためには、食生活の見直しや適度な運動を心がけましょう。

国立がん研究センターの研究報告(※3)によると、男女とも、身体活動量が高い人ほど、何らかのがんになるリスクが低下していました。特に、高齢者や、休日などにスポーツや運動をする機会が多い人では、よりはっきりとリスクの低下がみられました。

このような報告もあるので、適度な運動はがん予防に有効だとわかります。ただ、激しい運動も術後は大きな負担になりますので、適度な運動を行いましょう。

食生活に関しても、オメガ3脂肪酸といった必須脂肪酸は膵臓がんの再発を防いでくれますので積極的に摂ることをおすすめします。

日常生活で可能なトレーニングについては担当医に相談しましょう。また不調を感じた場合は、迷わず担当医や看護師に相談してください。

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