がんは誰でもかかるリスクがありますが、生活習慣や食生活など後天的な要因によって発症することもあります。そのため、生活習慣や食生活を見直すことによって、かかるリスクを最小限に抑えることができる疾病でもあるのです。

自分ではどうにもできない事が原因となって発症してしまうのなら仕方ないかもしれませんが、生活習慣は自分自身の心構えによって変えられる部分です。

がんの予防や再発防止の方法と、生活習慣病を予防する方法は、とても良く似ています。生活習慣病には、糖尿病や高血圧、高脂血症などがありますが、これらは運動不足や食事の内容や量などと大きく関係がある病気です。

生活習慣病の予防が大切

お腹

生活習慣が原因で発症する病気だから生活習慣病と呼ばれているわけですね。

生活習慣病を予防する方法には、日常的に運動して体内の脂肪を燃焼したり、食生活を見直して便秘にならないように努めたり、またビタミンやミネラルが豊富な栄養バランスの取れた食生活をする事が必要となります。

生活習慣病の中でも日本人にとっては国民病と呼ばれている糖尿病の場合には、炭水化物の摂取量を管理することによって予防できることも分かっています。

生活習慣病を予防するための食事や生活を心がけることは、がんの予防としても効果が期待できます。

例えば、食物繊維をたっぷり摂ることは、体内に毒素をため込まずに大腸がんの予防となりますし、外食やファストフード・コンビニ食などをやめて食材から自炊をする事によって、添加物の摂取量を抑えることが可能です。

添加物は体にとっては毒ですし、中には発がん性のものも存在しています。つまり自炊をする事は、がん予防効果があるのです。

また、生活習慣病の予防に努めようという気持ちになると、食事も生活もよりヘルシーにしたいという意欲が出てきます。これが、生活習慣病の予防だけではなくがん予防にもつながるわけですね。

がんの再発・予防のための食事療法

家族の食事

がんの予防や再発防止に努めるなら、毎日の食生活をまず見直すことから始めるのがおすすめです。

食生活の何を見直すのかというと、どんな食材を積極的に食べればよいのか、またどんな食材は控えたほうが良いのか、という食材選びがあります。

また、食事の量や食べる時間帯、食べ方などによってもがんをはじめとする疾病予防の効果があるので、がんの再発防止や予防策としても有効ですね。

食事だけで、がんの再発防止が完全にできるという訳ではありません。しかし、私たちは毎日食事をしますから、食事から摂取する成分によっては、がんの再発を阻止することができます。

食事療法というと、なんとなくハードルが高いイメージがありますが、実際には誰でも今日から始められる簡単な方法もたくさんありますし、スーパーの安売りなどで購入出来る食材も大活躍してくれます。

決してハードルが高いわけではないので、これからがんを予防したいという人や再発防止に努めたい人は、ぜひチェックしてみてください。

ここでは、簡単に始めることができて続けやすい方法を、いくつかご紹介しましょう。がん予防対策としてではなく、健康法としても有効です。

大豆製品・イソフラボンの摂取ががんの増殖を抑制

大豆ミルク

大豆製品には、植物性たんぱく質やイソフラボンがたっぷり含まれていて、体内に入ると女性ホルモンと同じような働きをする事が分かっています。

このイソフラボンを積極的に摂ることによって、女性の場合には女性ホルモンのバランスが改善されるため、乳がんの罹患率を下げることができます。

大豆が使われている食材には、いろいろなものがありますよね。例えば納豆、みそ、豆腐などは代表的なものですし、豆乳などにも大豆が原料として使われています。

どれも日本人の食卓では活躍してくれるアイテムばかりですが、その中でも味噌汁には、高い抗がん作用があることが分かっています。

国立がん研究センターが行った調査によると、味噌汁を一日1回以上飲んでいる人は、がんの発症率が低いことが分かっています。

たとえば1日3杯以上みそ汁を飲む人達で乳がんの発生率が0.6倍、つまり40%減少しているということになります。「大豆、豆腐、油揚、納豆」では、はっきりとした関連が見られませんでしたが、「みそ汁」ではたくさん飲めば飲むほど乳がんになりにくい傾向が見られました。

1日一杯だけでは毎日飲まない人と同じぐらいの発症率なのですが、一日3食の食事ごとに味噌汁を飲んでいる人だと、乳がんの発症率はなんと40%も低下するのです。

大豆製品は他にもありますが、乳がんの発症率とはっきりした関係が認められたのは味噌なので、乳がん予防や再発防止のために大豆製品を摂るのなら、毎日味噌汁を何回も飲む食事療法がおすすめです。

タヒボ茶

お茶

タヒボ茶ってご存知ですか?近年では、高齢化社会が進むにつれて多くの人ががんを患っているという現実があります。

そのため、がん対策やがん予防法などもたくさんの方法が紹介されているわけですが、タヒボ茶もそんながん予防に効果が期待できる食事療法です。

タヒボ茶という名前は、あまり聞いたことがないという人は多いでしょう。このお茶にはNFDという成分がたっぷりと含まれていますが、このNFDには高い抗がん作用があることが分かっています。

NFDが体内にはいると、正常な細胞にダメージを与えることなく、がん細胞だけをピンポイントで攻撃してくれるという特徴があります。さらに、NFDには免疫機能を高めるという作用もあります。

免疫機能には、がんのような正常ではない異常細胞を攻撃する働きがあるため、NFDを含んでいるお茶を飲むことによって、NFDと免疫細胞の両方ががん細胞をダブルで攻撃してくれるのです。

ちなみにこのタヒボ茶は、医学的に抗がん作用が認められているという点において、特許も取得している優秀なお茶です。

スーパーなどではあまり見かけることができませんが、薬効のあるお茶が充実した薬局とか、ネットショップなどでは見つけることができます。

がん予防や再発防止のために、日常的に飲みたいお茶と言えるのではないでしょうか。

コーヒー

コーヒー

カフェインがたっぷり含まれていることで知られているコーヒーですが、コーヒーには食事療法としての役割があります。

腸を刺激して便秘解消になったり、神経を刺激してくれるので頭がシャキッとできるなどの効果はよく知られていますが、実はコーヒーにはがんの中でも肝臓がんにかかるリスクを軽減できるという効果があります。

コーヒーがどの種類のがんに対して効果を発揮してくれるのかは、現在でも多くの研究機関で研究が行われています。

その中には、大腸がんや卵巣がん、子宮頸がんのように、コーヒーによるがんのリスク軽減効果は確認できないものもあります。

しかし、肝臓がんの場合には、コーヒーが発症リスクを下げてくれることが「ほぼ確実」と言われていて、科学的に予防効果や再発防止効果が証明されているのです。

コーヒーには、クロロゲン酸という抗酸化成分が入っていますが、これはポリフェノールの一種で、血糖値を改善してくれたり、体内で起こっている炎症を抑える抗炎症作用を持っています。

コーヒーを日常的に飲むことによって、体内の炎症を抑えることが出来るとともに抗酸化作用を発揮してくれるので、がんを抑制することができるのです。

ちなみに、肝臓がんのリスクだけでなく、心臓病のリスクを軽減することも分かっています。

糖質制限食&糖質制限ダイエット

ダイエット

糖質制限というと、糖尿病を患っている人のための食事療法というイメージがありますよね。確かに糖尿病の場合には、血液中の糖を抑えることが必要になるため、食事でも糖質制限を食事療法として行います。

がんの場合でも、がん細胞が糖質を栄養成分として欲しがるため、糖質制限の食事をする事によって、がん細胞にエサを与えず、進行を阻止することにつながります。

それでは、具体的にどんな方法でがん予防や再発防止をすれば良いのか、具体的な方法をご紹介しましょう。

糖質の摂取を「限りなくゼロ」にするケトン食療法

私達の体は、糖質をエネルギー源として使っています。

このエネルギー源は毎日の食生活で補っているわけですが、この糖質は、私たちの体がエネルギーとして使うだけでなく、がん細胞にとってもエネルギー源となるため、がん細胞たちはこぞって糖質を食べ、元気に増殖していきます。

つまり、糖質を摂れば摂るほど、がん細胞にとっては増殖しやすい環境が作られてしまうのです。

がん再発防止のための糖質制限療法では、この糖質を食べないという食事療法を行います。

体内に糖質が入らなくなれば、がん細胞にとっては美味しいエサがなくなってしまう事になり、増殖するエネルギーがなくなります。

エネルギー源が不足して元気がなくなるのは正常な細胞も同じ、と言いたいところですが、人間の体内では、糖質が不足した事態に備えてケトン体という物質が作られる仕組みになっています。

正常な細胞にとっては糖質と同じようにえさとなるケトン体ですが、がん細胞はケトン体を食べないため、増殖できないのです。

これが、ケトン食療法のメカニズムですね。この食事療法で制限するのは糖質が多いごはんやパンに加えて、甘いフルーツやスイーツです。

ケトジェニックダイエットの効果

日光浴

がんの再発防止や予防法に糖質制限ダイエットを取り入れる場合には、ケトジェニックダイエットがおススメです。

この食事療法は、一言で言うなら糖質を食べないというダイエット法なのですが、糖質が含まれていないものなら、お腹いっぱい食べてもOKという方法です。

ケトジェニックダイエットを実践すると、慣れるまでは糖質を食べられないことに対してイライラしたりストレスを感じてしまうかもしれません。

しかし、少しずつ糖質の代わりに体内でケトン体が作られるようになり、それをエネルギーとして変えるシステムが確立されていきます。

そうなれば、糖質を摂らなくても体内でエネルギー源を作ることができる体質を手に入れることができます。

がん細胞にとっては、いつまで待ってもエサとなる糖質が入ってこないので増殖できない状態が続き、場合によっては消滅する事もあります。

ケトジェニックダイエットをする際には、体重を落とすことを目的として行うのではなく、体内に糖質を入れないことを目的として行います。

そのため、ダイエットの時にありがちな「このぐらいならいいかな」というのは、がん予防や再発防止においてはNGなので注意しましょう。

酵素ドリンク

ドリンク

年齢とともに体内で不足しやすくなる酵素は、不足している分は酵素ドリンクとして体外から補給してあげることができます。

酵素は、体内の消化機能や代謝機能と大きな関係があり、酵素ドリンクを飲むことによって消化機能と代謝機能を活性化することができるのです。

消化機能が活性化すれば、食事で食べたものをスッキリ素早く消化できますし、消化不良は起こりにくくなりますね。これが、がんにとっては大きな予防効果や再発防止効果となります。

酵素ドリンクを飲むことによって、腸内環境が改善されることもまた、がん予防効果につながります。便秘がちの人は、腸内に老廃物や毒素などが長時間残るため、そこからがん細胞が発生しやすくなる傾向にあるものです。

しかし、腸内環境を改善して毎日スッキリできる体質になれば、古くなった食べ物や毒素などは発がん性物質に変わる前にサッと排出できます。

体内で悪いことをするウィルスや細菌の多くは、腸壁から血液に入り込むという特徴があります。

そのため、腸内環境を改善すれば、ウィルスは腸壁から侵入する間もなくサッと排出されるので、がん予防につながるというわけです。

便秘がちの人は、ぜひ酵素ドリンクを使った食事療法に取り組んでみてはいかがでしょうか。

水素水によるがん治療効果

水

がんの治療法には、手術療法や化学療法、放射線療法などがあります。その中でも化学療法は大きな副作用を伴うため、がんを撃退するために患者さんは大きな苦痛や不快感とも戦わなければいけません。

この副作用を作り出しているのが、悪玉活性酸素です。

また、放射線療法でも、体内の水分が放射線と反応してしまうために、体内にはたくさんの悪玉活性酸素が作られてしまいます。

がん再発防止治療においては、手術療法と放射線療法が併用されたり、手術療法と化学療法が併用されるなど、複数の療法を併用するケースが少なくありません。

そのため、多くの患者さんが悪玉活性酸素と戦うことになってしまいます。水素水は食事療法という訳ではありませんが、悪玉活性酸素を撃退する抗酸化作用があります。

しかも、その際には免疫機能や体の正常な細胞にダメージを与えることがなく、悪玉活性酸素だけをピンポイントで撃退できます。

正常な細胞にとっては水素水の抗酸化作用はリフレッシュできるプラスの存在なので、免疫細胞たちは活性化されてがん細胞を撃退する働きが強化されます。

また、悪玉活性細胞が減るので、がん治療の効果がアップすると同時に副作用などの苦痛を減らすことにもつながります。

発がん・転移を抑えるウコンの摂取

ウコン

ウコンには、春ウコンと秋ウコンとがありますが、このうち春に芽が出て花が咲く春ウコンには、抗がん作用があることが分かっています。

春ウコンは沖縄を中心に栽培されているのが特徴で、秋ウコンとは同じウコンでも全く特徴が異なるものです。

秋ウコンの場合には、ターメリックとも呼ばれていて、カレーなどに使われているので知名度や普及率はかなり高くなっています。しかし、春ウコンは、この秋ウコンとは別物と考えましょう。

春ウコンの根の部分には、免疫細胞を活性化する作用があり、沖縄の人達は春ウコンの根の部分を乾燥させて粉末にしたものを煎じて飲むという習慣があるようです。

免疫力を高めることによってがん細胞などを撃退することができますし、糖尿病などの疾患も予防したり症状改善することが可能です。

ウコンは、それ自身が抗がん作用を持っているとか転移を阻止する働きをしてくれるという訳ではありません。

ウコンの働きは免疫細胞を活性化するものであり、体内の免疫細胞たちががん細胞を攻撃してくれるという仕組みでがん予防の効果につながります。

がんの初期には免疫力をアップすることで、場合によってはがんが消えてなくなるというケースもあるため、再発防止やがん予防を希望する人は、食事療法として普段からウコンを飲んでみてはいかがでしょうか。

ミドリムシは発がん抑制効果が認められている

顕微鏡

食事療法として活用されることが多いミドリムシは、光に向かって進むという特性を持っています。

この特性を上手く利用して、ミドリムシにがん細胞のことを「光」として認識させ、がん予防や発がん抑制効果に役立てることができます。

これは、2010年代に入ってから研究が急速に進んだもので、現在でもがんの研究が進められています。ミドリムシがどうしてがん細胞を光だと認識できるのか、不思議ですよね。これは、人間の神秘と言えるのかもしれません。

がん細胞を光と認識しても、それだけでは発がん抑制効果にはなりません。がん細胞を発見した後に活躍してくれるのが、ミドリムシに含まれているパラミロンという成分です。

パラミロンは体内で不要なものを見つけると、まるで掃除機のように吸い取って、体外へ排出してくれるという働きを持っています。

不要なモノにはもちろんがん細胞も含まれているわけで、パラミロンががん細胞を見つけると、お掃除をするように吸着してくっつき、体外まで運び出してくれるのです。

ミドリムシには、その他にもたくさんの栄養成分を含んでいて、免疫機能を活性化する働きもあります。これらの相乗作用により、がんの再発防止や発がん抑制効果につながります。

アブラナ科野菜は抗酸化力と抗がん力を高める

サラダ

アブラナ科の野菜には、白菜、青梗菜、ブロッコリーやキャベツなどスーパーで気軽に購入出来る野菜がたくさんあります。

これらの野菜には、細胞内に入り込んで発がん物質を取り除くという働きを持つインチオシアネートという成分が豊富に含まれています。

そのため、日常的にアブラナ科の野菜を食べていれば、インチオシアネートの働きによってがんにかかりにくい食事療法が可能です。

アブラナ科の野菜を食べることで抗がん作用が期待できるのは、特に喫煙しない男性に顕著に見られています。

どうして男性だけなのかはまだはっきり分かってはいませんが、タバコを吸わない男性の場合には、アブラナ科の野菜を積極的に食べている人ほど、肺がんにかかりにくいことが分かっているのです。

アブラナ科の野菜の中でも、特に抗がん作用の見られるのがキャベツです。

他の野菜でも効果は期待できますが、キャベツをよく食べる人は肺がんのリスクをなんと43%も低くできることが、国立がん研究センターの研究によって分かっています。

個別のアブラナ科野菜と肺がんリスクの関連を調べたところ、キャベツの摂取量が多い男性の非喫煙者で、43%肺がんリスクが低くなっていました。その他のアブラナ科野菜では男女ともに関連はみられませんでした。

もしもがんを再発防止したい男性は、ぜひキャベツを積極的に食べるようにしましょう。

βグルカンで免疫力を高める

きのこ

医学が現在ほど発展していない時代から「キノコを食べればがんにならない」とよく言われてきました。その言い伝えは決して都市伝説ではなく、科学的に証明されている事実です。

キノコにはシメジやシイタケ、マッシュルームなど様々な種類がありますし、どれも美味しいですよね。それに、スーパーで気軽に購入出来るものなら、積極的に食べやすいのではないでしょうか。

キノコ類には、βグルカンと呼ばれる成分がたっぷり含まれています。

このβグルカンには免疫力を高める作用がありますが、免疫細胞のマクロファージやリンパ球などの白血球を活性化させることができるため、免疫機能がアップするというわけです。

特にその中でもマクロファージは、アメーバのように癌細胞を包み込んで食べてくれる優秀な免疫細胞なので、活性化されることによって大きながん予防効果につながります。

βグルカンは、体内のがん細胞を縮小する働きも持っています。そのため、がん予防や再発防止のための食事療法でも、積極的に食べることが推奨されている食材です。

また、βグルカンは食物繊維の一種で、腸内環境を改善する作用も持っています。そのため、便秘解消を助けることでがん予防効果が期待できますね。

がんを死滅させる?ゴーヤの驚く効果

ゴーヤ

沖縄や九州など温かい地方では自宅で栽培している人も多いゴーヤは、ビタミンCがたっぷり含まれている高い抗酸化作用がある野菜です。

食べると苦いので「ニガウリ」と呼ばれることが多いですし、他にも「ツルレイシ」とか「レイシ」などと呼ばれています。

このゴーヤには、がん細胞のグルコース代謝を邪魔する働きがあります。がん細胞は糖質をエサとしているので、エサを食べられなくなってしまうと、死んでしまうというわけですね。

つまり、ゴーヤを日常的に食べていれば、がん細胞が増殖しにくい体内環境、再発防止できる体質へと改善できるのです。

研究によると、ゴーヤを毎日食べている人は、がん細胞の増殖がなんと60%程度も抑制されます。がんが認められたばかりの初期なら、死滅してがん細胞がなくなってしまう事も可能です。

特定の部位にできるがんでなければ効果がないという訳ではなく、男性特有のがんや女性特有のがんに対しても効果を発揮してくれます。

糖制限の食事療法をしている人なら、ゴーヤを併用する必要はないかもしれませんが、できるだけ食事内容を変えたくない人なら、ぜひゴーヤを食卓に追加してみてください。

サメ軟骨とサメ肝油ががんの発育を抑える

サメ

古代から形をほとんど変えることなく生きてきたサメは、強い生命力があります。その強さは発がん性物質をサメに与えてもがんを発症しないと言われているほどで、驚くべきものですね。

また、サメは軟骨部分に血管が通っていないという特徴も持っています。

この軟骨部分と肝油が、がんの増殖を阻止してくれる効果がある食事療法になると言われています。

サメの軟骨には、異常細胞の増殖を防いだり、ウィルスなどに感染することを予防する作用があるだけでなく、血液の質を改善する作用も持っています。

また、サメの肝臓は発がん性物質を活性化する力が弱いという性質があり、がん細胞に対してとても鈍感な反応を見せるために、再発防止の効果につながるわけですね。

サメの軟骨や肝油には、新生血管が作られるのを阻止する作用もあります。

がん細胞が増殖する際には、血管から栄養を摂るために新しく血液の道を作ろうとするのですが、サメの軟骨や肝油の働きによって、新しい血管を作りたくても作れない状況になります。

そうすると、がんは増殖しにくくなるわけですね。ただし、この方法だけに頼るのではなく、別の方法と併用することが大切です。

ニオイの成分にがん予防効果?

にんにく

にんにくやニラ、ネギ、ラッキョウなど、ニオイがきつい物は社交の場ではついつい遠慮しがちですが、がん予防という点では毎日でも積極的に食べたいほど大きな作用があります。

実際に、にんにくを多く食べる地域では、がん罹患数が少ないという統計もあります。

例えばにんにくには、がん細胞が増殖するのを阻止する作用を持つジアリルトリスルフィドという成分がたくさん含まれています。

がん治療で化学療法をしている患者さんの場合、にんにくに含まれているこの成分を使うことによって、抗がん剤の投与量を減らすことが可能です。

また、にんにくのにおい成分であるアリシンには血管内の悪い物質を減らす作用があり、血液をサラサラにする効果が期待できるほか、抗菌作用があるので、異常細胞であるがん細胞が増殖しにくい体内環境を作ることができます。

こうしたニオイの強い食材は、古代から薬用として食事療法で使われることが多いですね。一度にたくさん食べることが難しくても、できるだけ積極的に毎日食べることが、がん予防や再発防止につながると言えるでしょう。

食後の口臭は気になるところですが、口臭予防のグッズを使ったり、その後外出する必要がない夕食として食べるなど、工夫してはいかがでしょうか。

柑橘類はがん予防・再発予防の宝庫

オレンジ

柑橘類には、ミカンやレモン、グレープフルーツなど酸っぱいフルーツがたくさんあります。世界中には柑橘類は数百種類存在していますが、これらは総称して「みかん」と呼ばれています。

つまり、広いくくりの中では、柑橘系のフルーツはすべて「みかん」ということになるというわけですね。

柑橘類には、がん予防や再発防止効果のある成分がたくさん含まれています。例えば、果皮の部分にはリモネンという成分が含まれていますが、これはがん細胞の増殖を抑えて死に至らしめることが可能です。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を持つカロテノイドやフラボノイドなどの成分も多いため、がん細胞が増殖しにくい環境づくりにも貢献してくれます。

リモネンは、柑橘類の皮の部分に多く含まれています。しかし、私たちが柑橘類を食べる時には、通常は皮まで食べません。

そこでおすすめなのが、皮を煮だしてエキスを抽出したり、細く千切りにして食べるなど、食べ方を工夫するという方法です。皮も含めてジューサーにかけるという方法もおすすめです。

ミカンの中でも日本人になじみのある温州ミカンには、抗がん作用を持つβクリプトキサンチンが含まれています。

この成分はミカンのオレンジ色の成分で、皮だけでなく果肉の部分にも含まれているので、皮が苦手な人なら温州ミカンを毎日食べる食事療法もおすすめです。

ブロッコリーの新芽のスルフォラファンの効果

ブロッコリー

ブロッコリーには、ファイトケミカルの一種であるスルフォラファンという成分が含まれています。これは辛み成分で、解毒作用や抗酸化作用を持っています。

スルフォラファンの含有量はそれほど多くはありませんが、新芽の部分には豊富に含まれていることが分かっているため、がん予防や再発防止の食事療法でブロッコリーを食べるのなら、新芽を選ぶのが良いでしょう。

体内に入ると体スルフォラファンは、を活性酸素やがん細胞のような異常細胞から守るための酵素が作られます。そして、これらの有毒物質を体外へと排除するように作用するのです。

スルフォラファンが持つ作用は多く、抗酸化作用に加えてアレルギー予防、神経のバランスや内臓器官のバランスを整える働きもあります。また、生活習慣病の予防や症状軽減作用も持っています。

ブロッコリーのスルフォラファンをたっぷり摂るのなら、加熱調理せずに生食がおすすめです。この成分は熱に弱いため、加熱調理をすると破壊されてしまうので注意してください。

また、よく噛んで食べることによって、スルフォラファンの組織の細胞を壊すことができ、体内への吸収率がグンと高まります。また、食材なのでいくら食べても過剰摂取になる心配はありませんから安心です。

生姜の抗酸化作用ががん細胞の増殖を抑制

しょうが

生姜は、がん予防作用や抗酸化作用が認められているデザイナー・フーズ・プログラムというピラミッドの中で、にんにくやキャベツと並んでトップに君臨する食材です。

一度にたくさん食べることは難しいという難点がありますが、毎日少しずつ食べたい食材ではないでしょうか。

生姜に含まれている辛み成分は、体内に入ると熱を発するという特徴があります。この作用によって、生姜を食べると体がポカポカして冷え予防になったり、代謝がアップされてダイエット効果にもつながるわけですね。

この辛み成分は、体内に入って熱を発する際には、そばにいるがん細胞も一緒に破壊することができるという作用を持っています。

生姜が持っている薬効や抗酸化作用は、がん再発防止にだけに効力を発するわけではありません。

人類の長い歴史の中では、解毒剤として使われてきたり、ヨーロッパでペストが大流行した時でも、生姜をよく食べていた人たちは死ぬことがなかったなどのエピソードがたくさん残っています。

生姜を食べる際には、できるだけ体をポカポカして生姜が熱を発しやすいような食材と一緒に食べるのがおススメです。

冷たい食材よりも温かい食材と一緒に食べたほうが、生姜のパワーをより力強く発揮できるでしょう。

海洋性オメガ3脂肪酸が予後を改善させる

DHA

青魚に多く含まれているDHAやEPAなどは、オメガ3脂肪酸に分類される栄養成分です。オメガ3脂肪酸は、大腸がんと乳がんの再発防止や転移防止、予防に大きく貢献していることが、研究によって既に分かっています。

例えば、70歳以上の女性で日常的に魚を食べている人は、乳がんの罹患率が4分の1まで低くなったり、50歳以上の男性で魚をよく食べる人は、大腸がんにかかるリスクをなんと70%も低く抑えることが可能です。

魚由来のn-3不飽和脂肪酸(EPA, DHA, DPA)および、トータルのn-3不飽和脂肪酸を多くとっているグループほど、結腸(特に近位部)のがんの発生リスクが低いことが分かりました。

オメガ3脂肪酸は魚に含まれている成分なので、食材から摂るのなら魚を日常的に食べる必要があるのですが、毎日魚は難しいという人は、サプリを利用して欠かさずに摂るという方法も良いでしょう。

また、オメガ3脂肪酸には、がんの増殖を抑える作用もあります。がん細胞が増殖する際には正常な細胞をガン化させますが、この時にプロスタグランジンE2という物質が作られます。

その際にアラキドン酸という酸が必要になるのですが、オメガ3はこのアラキドン酸を作りにくくすることができるため、がん細胞が正常な細胞をガン化しようとしても、必要な成分が不足するためにガン化しにくくなるのです。

がん治療に効果的【体に優しい漢方一覧】

チェックポイント

がん治療は、一般的には手術療法、化学療法、放射線療法、そして免疫療法などがありますが、東洋医学を用いた漢方療法もまた、がん治療の治療方法の一つとして確立されています。

漢方の場合には、薬剤の力でがん細胞を殺すという治療法ではなく、食事療法によって免疫機能を活性化することによって、がん細胞を自力で撃退したり再発防止をしようというものです。

そのため、治療効果が出るまでには長い時間がかかることが多く、漢方療法だけではなく、他の治療法と併用することもあります。

紅参(こうじん)

漢方薬

紅参は高麗人参のことで、東アジアでは食事療法や最も広く普及している漢方薬として知られています。

栽培する際には、まず栽培するための土壌を準備しなければいけませんが、土壌作りだけで最大2年もかかってしまうほど、念入りに準備をした上で栽培される漢方なのです。

紅参には、サポニンという健康維持成分がたっぷり含まれているという特徴があります。

サポニンは、マクロファージをはじめとする体内の免疫細胞の働きを活性化してくれるため、免疫機能がアップしてがんにかかりにくくなりますし、がんの再発防止作用もあります。

紅参には他にも、抗がん作用を持つポリアセチレンや、ダメージを受けた細胞の回復をサポートする熱安定性たんぱく質などもたっぷりと含まれています。

半枝蓮(はんしれん)

青い花

中国や韓国、台湾に自生している半枝蓮は、紫色の可愛い花をつける植物です。フラボノイドやアルカロイドなどの抗酸化成分をたっぷり含んでいて、昔から中国では漢方薬や食事療法として使われていました。

近年では、胃がんや肺がんに対する抗がん作用を持っていることが研究によって分かりました。また、アメリカにおいては乳がんの進行を阻止する効果があることも認められています。

ただし、半枝蓮がもつ抗がん作用については、あくまでも臨床経験に基づいた研究で、医学的、科学的にその効果が証明された治療法という訳ではありません。

そのため、がんの治療や再発防止に半枝蓮を使いたいという場合には、この方法だけではなくて別の方法と併用したり、別の漢方とミックスすることをおすすめします。

白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)

漢方薬

漢方薬を使ったがんの民間療法に取り組みたいという人に良く知られている白花蛇舌草は、日本国内なら本州から沖縄にかけても自生している植物です。

自生しているのは中国や朝鮮半島、熱帯アジアと広い地域にわたっていて、古くから薬草として用いられてきた植物ですね。

白花蛇舌草は、マクロファージや白血球など免疫細胞の働きを活性化する働きがあるとともに、体内の解毒フィルター作用を持っている肝臓の働きを正常な状態へと改善する作用も持っています。

そのため、消化器系のがんや乳がん、肝臓がん、肺がんなどについては、抗がん漢方や再発防止薬として、食事療法などで用いられることが多く見られる漢方です。

また、抗がん作用をもつウルソール酸やオレアノール酸を多く含んでいて、血管新生阻害作用や解毒作用なども期待できます。

まとめ

勉強中

ガンの原因にはいろいろなものがありますが、毎日の食生活が原因になることもあります。それはつまり、普段の食生活を見直して改善することができれば、がんをある程度は予防できるということでもあるのです。

がんの予防や再発防止では、食事療法が採用されることは少なくありません。自然界に存在している食材の中には、抗がん作用を持つものがたくさんあり、スーパーなどで販売されているものも多く見られます。

そうした食材を上手く取り入れて、がん予防のために積極的に食べていれば、毎日の食生活そのものががん対策となるわけです。

がん予防に効果のある食材を取ろう

がん予防に効果のある食材はたくさんあります。例えば、乳がん予防効果が期待できる大豆製品や、大腸がんに効果的なコーヒーやタヒボ茶などもおすすめです。

また、がん細胞は増殖する際に糖をエサとするので、糖質制限という食事療法をする事によって、がん細胞が増殖できない体内環境を作ることも可能です。

これからがん予防をしたい人や再発防止に努めたい人は、まず毎日の食生活を見直してみてください。

どんな食材を食べるのが良いのか、またどんな風に食べるのが予防対策になるのかを理解すれば、1日3食の食事でもがん対策ができるのではないでしょうか。それに、対策をすると意識改革にもつながりますよね。