子宮は、胎児を育てる「子宮体部」と、子宮体部と膣とを繋ぎ出産の際には産道の一部になる「子宮頸部」とでできており、子宮体部にできる癌を「子宮体がん」、子宮頸部にできる癌を「子宮頸がん」と呼びます。

「子宮がん」とは正しくはこの2つの総称なのですが、子宮体がんの方を指してこう呼ばれることもあります。

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子宮がん(子宮体がん)の原因はなに?

子宮体部は子宮の上部3分の2を占める部分で、内側から「内膜」、「筋層」、「漿膜」で構成されているのですが、子宮体がんはこのうち内膜に発生するため、「子宮内膜がん」とも呼ばれます。

子宮体がんの直接の原因は女性ホルモンの1つである「エストロゲン」による長期的な刺激です。

エストロゲンは「卵胞ホルモン」とも呼ばれ月経後から排卵日までに多く分泌され、子宮内膜を厚くしたり皮膚や粘膜の潤いを保つなど女性らしい体を維持する作用のあるホルモンなのですが、ホルモンバランスが崩れてその働きが強くなりすぎるとその刺激によって子宮体がんが発生してしまうと考えられているのです。

従ってエストロゲンの影響を長く受けてしまう人、例えば初潮が早い、閉経が遅いなど月経期間が長い人、妊娠経験がない人、また肥満の人も発症しやすいとされています。

というのもエストロゲンは主に卵巣から分泌されますが、脂肪組織からも作られるからです。

エストロゲンの影響を長年受け続けてきた人つまり40~50代女性に発症率が高く、特に閉経によって子宮内膜が厚いままになっている閉経後の女性は癌が成長しやすいため危険度が高いと言えます。(参照:がん研有明病院「子宮がん」)

このように子宮体がんの約70~80%がエストロゲンによるものとされていますが、残りの20~30%は他の要因で発症します。

この中には遺伝的な体質が関係している「リンチ症候群」(大腸がんや子宮体がんを発症しやすい体質)もあるのですが、それ以外では未だその原因についてハッキリとしたことは分かっていません。

子宮がんの症状について!初期症状はあるの?

不眠で悩む女性

多くの癌が初期症状に乏しい中、子宮体がんには「不正出血」という症状が見られる点が不幸中の幸いです。(参照:がん情報サービス「子宮体がん」)

子宮体がん患者の約90%にこの不正出血が見られ、これにより検査を受けて早期発見できたというケースも非常に多くあります。

不正出血とは月経以外で起こる性器からの出血ですが、子宮体がんの場合少量の血が継続的にダラダラと続くことが多いようです。

またおりものの中に混ざっていることもあり、その場合には黄色~褐色のおりものが見られます。色に異常がなくても、おりものに異臭がしたり量が多かったりする場合にも注意が必要です。

子宮体がんが進行し子宮内に膿や血液が溜まると、症状が下腹部痛となって現れます。

更に進んで癌が腸や膀胱に達すると頻尿や血尿などの排尿障害、便秘や下痢などの排便障害が見られるようになりますし、肝臓やリンパ節など遠隔移転が見られる末期になると、移転した部位に症状が現れるようになります。

子宮がんの検査と診断

検査中の女性の医者

子宮体がんの疑いがあるわけではなく定期検診の意味あいで検査する場合には、医師が膣や肛門から指を入れて子宮の状態、表面の凸凹具合や腫瘍の有無などを調べる「内診」や「直腸診」、またブラシを膣内から挿入し子宮内膜の細胞の一部を採取し顕微鏡で調べる「細胞診」が行われます。

細胞診の診断結果は「クラス分類」と呼ばれるⅠ~Ⅴの5段階で、あるいは「陰性」「陽性」「擬陽性」の3段階で表され、「Ⅲ」以上あるいは「擬陽性」以上であれば精密検査へと進むことになります。

精密検査にも様々な方法があるのですが、その1つ「組織診」は膣から器具を挿入し子宮内膜の4ヵ所から組織を採取して顕微鏡で調べる方法です。

更に漏れなく調べる方法としては「子宮内膜全面掻把」というものもあり、これは子宮内膜すべてを削り取って調べる方法になります。

また子宮体がんになると子宮内膜が厚くなることが多いため、「超音波検査」により子宮内の厚さを測定したり、更に子宮体部を詳しく確認するために内視鏡を挿入して観察する「子宮鏡検査」が行われることもあります。

これらの検査により子宮体がんが発見されたなら、その広がりを調べるために「CT検査」や「MRI検査」が行われることになります。

子宮がん(子宮体がん)の病期(ステージ)と生存率(余命)

チェックポイント

子宮体がんも他の癌と同様その進行度を表すのに「ステージ」あるいは「病期」という言葉を使い、ローマ数字でⅠ~Ⅳまでの段階で表現します。

病期・ステージは単に癌の大きさのみを表すのではなく、子宮内膜を越えて子宮筋層内までどれほど深く浸潤しているか、またリンパ節への転移や肺など他の遠隔臓器への転移があるかどうかで分類されます。

この病期(ステージ)は手術前にある程度推定されますがこれは臨床病期と呼ばれ、手術の結果癌がどの程度まで広がっているかが判明した時点で確定される最終的な病期とは異なる場合があります。

子宮体がんの場合、病期はⅠ~Ⅳの4段階の中に更に細かい分類分けがされており、全部で9段階になります。ここに全て並べてみますと以下になります。

  • ⅠA期・ⅠB期
  • Ⅱ期
  • ⅢA期・ⅢB期・ⅢC1期・ⅢC2期
  • ⅣA期・ⅣB期

まずは臨床病期の目安をつけ、患者の年齢なども考慮したうえでそれに合った治療法を選択することになります。

ステージ0(0期)と生存率(余命)

ステージⅠ~Ⅳの中に含まれない「0期」は、子宮内膜に正常細胞とは異なった様相を呈する異形細胞が見られるものの、まだ癌細胞にまで成長していない状態のことです。この時点で異形細胞を取り除いてしまえば生存率は100%となります。

ステージⅠ(Ⅰ期)と生存率(余命)

子宮体がんにおけるステージⅠとは、癌が子宮体部にのみ見られる状態で、このうちⅠA期は癌が子宮筋層の2分の1未満に浸潤しているもの、ⅠB期は2分の1以上に浸潤しているものを指します。

子宮体がんのⅠ期の5年生存率は94.9%となっています。

ステージⅡ(Ⅱ期)と生存率(余命)

癌が子宮体部を越えてその下の子宮頸部にまで広がっているものの、子宮の外には出ていない状態が、ステージⅡです。

ステージⅡの5年生存率は90.6%となっています。

ステージⅢ(Ⅲ期)と生存率(余命)

ステージⅢはA・B・C期に分類されており、A期は癌が子宮外膜や骨盤の腹膜、卵巣卵管に広がっているもの、B期は膣、子宮傍組織に広がっているもの、C期は骨盤リンパ節への転移あるいはその有無にかかわらず傍大動脈リンパ節転移があるものを指します。

生存率は66.2%です。

ステージⅣ(Ⅳ期)と生存率(余命)

子宮体がんにおけるⅣA期とは癌が骨盤を越えて他の部位にまで広がっているか、膀胱あるいは腸にまで広がっているもの、ⅣB期とは腹腔内や鼠蹊部のリンパ節転移を含む遠隔転移が認められるものを指します。

こうなると5年生存率は18.8%にまで下がってしまいます。

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治療法

ドクター

子宮体がんの基本的な治療法は外科手術療法で、癌に侵された部分を全て摘出してしまいます。

摘出した組織を検査した結果、再発の可能性が高いと考えられる場合には、抗がん剤を用いた化学療法や放射線を用いた放射線療法が引き続き行われることになるでしょう。

この3つ、外科手術療法化学療法放射線療法が現在のところ子宮体がんを含めた癌治療の3本柱となっています。

ただ、外科手術により癌細胞を全て摘出できるのはステージⅢレベルまでで、ステージⅣにもなると遠隔転移が見られることから癌病巣を全て摘出することは不可能と判断されるため、化学療法や放射線療法で癌の進行を遅くすることが治療の目的となります。

ただ、子宮体がんは場所が場所だけに、摘出してしまうと今後妊娠は不可能となってしまいます。

妊娠を希望している患者に対しては、子宮や卵巣を摘出しない「子宮内膜全面掻爬術」と「黄体ホルモン療法」とを組み合わせた治療法が取られることもありますが、これは病期がステージⅠA期である場合であり、かつ病状がプロゲステロン(黄体ホルモン製剤)に良く反応する「高分化型腺癌」であった場合に限られます。

いずれにしても治療の選択は患者の権利であり、どの治療をどのように行っていくか、担当医と相談し納得したうえで始める必要があるでしょう。

手術(外科療法)

外科手術により癌病巣を全て摘出する外科療法は、子宮体がんを含めあらゆる癌治療の基本的な治療法ですが、癌が広範囲に広がっている場合や年齢などの関係で麻酔に耐えることができないと判断された場合には手術以外の治療法がとられます。

子宮体がんの場合、Ⅰ期で発見できた初期の段階では子宮のみを摘出する「単純子宮全摘出術」や卵巣と卵管も共に摘出する「両側付属器切除術」がとられ、癌が子宮頸部にまで広がっているⅡ期には膣や子宮周囲の組織まで共に広範囲に切除する「広汎子宮全摘手術」あるいは「準広汎子宮全摘手術」が行われることになります。

抗がん剤(化学療法)

内服薬あるいは注射によって癌細胞の増殖を抑え破壊する作用を持つ化学物質を摂取する方法で、薬は血液に乗って全身を行き廻るためどこに潜んでいる癌にも作用することができます。

従って遠隔転移により手術が不可能とされた場合や手術後の再発防止のために併用して行われる治療となります。

子宮体がんの化学療法として用いられるのは、「シスプラチン」「カルボプラチン」、「パクリタキセル」「フルオロウラシル」といった抗がん剤で、「アドリアマイシン」などの抗腫瘍性抗生物質が使用されることもあります。

多くの場合、状態に応じて複数の抗がん剤を組み合わせて使用されます。

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免疫細胞療法

本来人には癌細胞のような異常細胞を敵とみなして攻撃し排除する能力、つまり免疫力が備わっており、癌細胞が現れても本人も気づかないうちに自然と取り除いて正常な細胞だけが残るようにコントロールしています。

がん患者はこの免疫力が弱まった状態にあるため、本人の持つ免疫細胞を採取し、その機能を強めたり増殖させたりしてから体内に戻す方法が、免疫細胞療法です。

本人の免疫力でがん細胞を攻撃させようという治療法ですから、副作用が殆どなくまた目では確認できない癌、遠隔転移した癌にまで有効という点が最大のメリットです。

また再発防止にも有効であり、「手術療法」「化学療法」「放射線療法」」に次ぐ第4のがん治療法として注目されています。

放射線療法

外科療法では手術により癌に侵された部分を全て摘出してしまう為、その部分の体の形態や機能を失ってしまうことになります。

これを避け、形態や機能を温存したい場合や手術に耐えられないと判断された場合に、癌細胞だけをピンポイントで攻撃する放射線を照射する局所療法が、放射線療法です。

一般的に放射線療法で用いられるのはX線やガンマ線などの電子線で、これら放射線には癌細胞のDNAに作用して分裂能力をなくしたり「アポトーシス」と呼ばれる細胞が自ら死滅する現象を強めたりして癌を殺す作用があります。

照射方法には、体の外から照射する「外部照射治療」と、子宮内に器具を挿入し体の中から照射する「密封小線源治療」との2通りがあります。

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陽子線治療

放射線治療の中には、X線やγ線のような電子線の他に「粒子線」と呼ばれる放射線を使用する治療法もあり、陽子線治療はその1つです。

陽子線は電子線の約2~3倍の癌殺傷効果があるのですが、これは粒子線がある深さで放射線量を最大にすることが可能で、これにより体の奥深くにある癌に強力に作用できるためです。

一方の電子線は体表面付近で放射量が最大になりその先は徐々に弱まっていくため、どうしても粒子線より効果が劣ってしまうのです。

電子線と比べて癌殺傷効果が高いため、その分照射回数を少なくしても同じ治療効果を得ることができます。

陽子線治療だけなら1日15~30分ほどで済み、週に3~5回ほど行うだけですし、痛みも殆どありません。

重粒子線治療

重粒子線は、粒子線の中でも陽子線より更に癌殺傷効果の高い放射線で、炭素イオンの原子核を加速させて作ります。

炭素イオンや陽子と比べて数倍の質量があり、これにより陽子線治療の2~3倍の殺傷効果を得ることができるのです。

重粒子線は殺傷効果が高い上、陽子線と同様癌病巣で放射線量を最大にした後その先には作用が及ばないというメリットもあります。つまり正常な細胞を傷つける範囲が少なくて済むため、副作用も少ないのです。

ただしこれも陽子線と同様、先進医療であるため保険が適用されず、非常に高額な費用を負担しなければならないという点がデメリットになります。

再発防止は?免疫力を上げて予防する!

サラダ

子宮体がんも他の癌と同様、治療しても見えない場所に潜んでいれば再び姿を現します。

しかしそもそも癌は細胞の代謝異常により発生し、免疫力の低下により増殖していく病気ですから、代謝を正常化させ免疫力を高めれば再発予防が可能なのです。

代謝を正常化させ免疫力をアップさせるには、正しい食生活と抗ガン効果の高い食品を積極的に摂ることが大切です。

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癌が生活習慣病の1つと見なされているのもこのためで、肥満の人、特に塩分や牛・豚などの動物性脂肪及び動物性たんぱく質を摂り過ぎている人は癌にかかりやすいと言われています。

一方癌の発生を抑制しまた発生した癌を免疫細胞によって排除する力を高めてくれるのは、果物や野菜に含まれるポリフェノールやカリウムです。

抗酸化作用の高いポリフェノールが活性酸素を抑制して癌細胞の発生を抑え、カリウムが塩分を体外へ排除する働きをします。

特にトマトに含まれるリコピンやニンニクに含まれるアリシン、キャベツに含まれるイソチオシアネートなどが癌再発予防に効果を発揮します。また子宮内膜を薄く保つ効果のある低用量ピルも、子宮体がん予防方法として推奨されています。

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早期発見・予防のためのスクリーニング検査

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子宮体がんは早期発見できれば完治も可能で生存率の高い癌ですから、定期検診を受けておけば安心です。

初期症状として不正出血が目安となりますが、できれば40代後半からは自覚症状がなくても年に1回検診を受けておくと良いでしょう。

前述したとおり、子宮体がんにおける早期発見のためのスクリーニング検査は細胞診が基本で、膣からブラシのような器具を入れて子宮内膜細胞を採取し顕微鏡で調べる方法がとられます。

子宮頸がんのスクリーニング検査でも同じ細胞診が行われますが、子宮頸部より奥にある子宮体部に触れなければならないため、子宮頸がんの細胞診より多少痛みがあります。

子宮頸がん検診と子宮体がん検診を同時に行えば、子宮体部の細胞診の費用を上乗せするだけで2つのがん検診を受けることができるためお得です。

ただ、20才から2年に1回自治の援助により受けられる「子宮がん検診」とは子宮頸がん検診のことであり、子宮体がん検診の方は自治体によっては補助がでないこともあるので確認が必要でしょう。

全額自己負担の場合は約5000円程となります。

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まとめ

メモ

女性器官のうち、胎児を育てる部分である子宮体部の内膜に発生するのが「子宮体がん」で、子宮がんとはこの子宮体がんと子宮頚管がんを合わせた癌の総称です。

子宮体がんの原因は主に女性ホルモンであるエストロゲンの影響と考えられており、従ってエストロゲンの影響を強く受けている人や長く受けている人に発生しやすく、また子宮内膜が厚い状態が長く続く人はその癌細胞を成長させてしまいやすいと言えます。

子宮体がんは不正出血という初期症状がある為、早期発見が可能という点が不幸中の幸いです。

不正出血に気づいた時点ですぐに検査を受け早期に発見できれば5年生存率は90%以上と予後の良い癌ですから、初期症状を放置しないようにしましょう。

また子宮体がん予防やその再発予防のために、代謝機能を正常に保ち免疫力を高める生活を心がけましょう。

代謝機能を保ち免疫力を高めるには、栄養バランスのとれた食事をし、特にポリフェノールやカリウムを多く含んだ野菜・果物を意識して摂ることが大切です。

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また適正体重を保ち、動物性たんぱく質と動物性脂肪の摂り過ぎには注意しましょう。また月経不順の人は子宮体がん予防のために低用量ピルを飲むことも勧められています。