サイトカイン免疫細胞とは、サイトカインによって免疫細胞が活性化された状態を指します。身体に侵入してきた細菌や寄生虫などの敵を、サイトカインによって活性化された攻撃細胞が撃退してくれるものです。

このサイトカインですが、今も研究が進められて新しいサイトカインが発見されています。それぞれの免疫細胞に働きかけるサイトカインは、炎症性のものと抗炎症性のものに分けられます。この反対の性質をもったサイトカインのバランスを保つことで、身体が正常な状態に保つことができます。

サイトカインは病気のもとを退治してくれる働きをするリンパ球を刺激してもっと働きをよくするための活性物質のことです。

サイトカインはいわば連絡係です。細胞同士の情報伝達を担っています。実際に免疫力を調節するのはリンパ球などの免疫細胞ですが、それに刺激を与えるサイトカインがあってこそ、リンパ球は病原菌に対して攻撃をします。

免疫細胞には単球であるマクロファージや、リンパ球であるヘルパーT細胞、ナチュラルキラー細胞、顆粒球である好中球などがあります。これらの細胞ががんやその他の病原菌をやっつけてくれます。そのため、免疫細胞を活性化させる役割を持っているサイトカインが注目されているのです。

サイトカインは白血球から生み出される活性物質のひとつであり、タンパク質から合成されたものです。免疫ホルモンと言われるほど免疫に関して非常に深いかかわりを持つこのサイトカインは、抗腫瘍作用なども注目されています。

現在、医薬業界でも注目され最も有名なサイトカインはインターフェロン、インターロイキン、腫瘍壊死因子の3つです。すでに実用化されているものもあり、医療の現場では常識となっているサイトカインです。

サイトカインは自己免疫疾患にも多く関わりがあります。サイトカインがゆがんでしまい、免疫機能が制御できなくなることで多くの疾患をもたらします。自己免疫疾患には各臓器特異性のものや全身性のものがありますが、どちらもサイトカインが関わっています。

サイトカインをどう制御するかによって、これらの自己免疫疾患を克服できるのではと考えられていて、それぞれの病気に関する研究が世界中で進められています。

炎症反応で身体が不調な人は、この炎症反応を抑えるための食材をとると良いとされています。東洋医学的な考えになりますが、漢方やサプリなどをうまく利用すれば、サイトカインの過剰生産による炎症反応を抑えることに繋がるでしょう。

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自己免疫疾患を抱え、なかなか薬でも完治が難しい場合は食べ物も工夫してみてください。サイトカインのバランスを保つことにも繋がります。

炎症性と抗炎症のサイトカインの違い

パソコンを使って説明する医者

サイトカインには炎症性のものと抗炎症のものがあります。2つのサイトカインは同じサイトカインという名でも異なる働きをします。お互いに抑制しあってバランスを保っているので2つとも身体になくてはならないものです。

自己免疫疾患もこの2つのサイトカインのバランスが崩れ、過剰生産などが起きることにより発症すると言われています。炎症反応を起こす炎症性サイトカインと、炎症反応を抑制してくれる抗炎症サイトカインを詳しく見ていきましょう。

炎症性サイトカインとは

炎症性サイトカインは、炎症が起こったときに産生されるタイプのサイトカインです。このサイトカインは単球、マクロファージ系の細胞により産み出されるものが多く存在します。(参照:妹尾小児科「サイトカインとは」)

他にも組織間質を構成するための細胞である線維芽細胞や血管内皮細胞などからも産み出されます。そして好中球と呼ばれる、炎症過程で浸潤する白血球の一種からも産出されます。

炎症性サイトカインは血管内皮細胞の接着分子の発現の増強に関わっています。また、浸潤した細胞の活性化も大事な役割として担っています。要は、病原体が何がしかの原因で体内に侵入し、炎症反応を起こすときに関わってくるのが炎症性サイトカインです。

発熱を誘導するタイプで、花粉症やアトピーなどのアレルギー反応に関わるIgE抗体を抑制するのは、「IFNγ」という炎症系サイトカインになります。炎症反応を誘導するのは「IL(インターロイキン)-1」や「IL-6」です。T細胞やNK細胞を刺激することで細胞を増加させるのは「IL-12」と言います。

他にもコラーゲンを分解する酵素を生み出す手助けをする「TNF-α(腫瘍壊死因子)」、好中球の走行を誘導してくれる「IL-8」などがあります。いずれも過剰活性すると身体によけいな反応をもたらすので、生活習慣を正しくして過剰活性させないことが大切です。

抗炎症サイトカインとは

炎症性サイトカインとは逆に、炎症症状を抑制してくれるのが抗炎症サイトカインです。炎症性サイトカインと同様、抗炎症系のサイトカインの総称になります。

慢性関節リウマチの治療の研究では、この抗炎症サイトカインを用いた実験も行われています。関節リウマチの原因は完全に解明されたわけではありませんが、免疫系の異常が原因になる場合が多いと言われます。

完全に病気の原因がわかっているわけではありませんが、患者さんの免疫系(細菌などから体を防御するシステム)に異常があることはよく知られています。このため遺伝子の何らかの異常か、感染した微生物(ウイルスや細菌)の影響か、あるいはこの両方の組み合わせによって起こるのではないかと考えられています。

抗炎症性サイトカインを投与することで炎症性のサイトカインを抑え、リウマチの症状を抑えるという方法です。

白血球の接着を阻害することで病変も改善できると言われています。そのような抗炎症サイトカインには「IL-4」や「IL-10」、炎症を抑制してくれる「TGF-β」があります。

炎症性サイトカインに拮抗する力を持つ抗炎症サイトカインも存在し、過剰生産気味の炎症性サイトカインによる症状を制御することができると考えられています。このような治療は抗サイトカイン療法とも呼ばれています。原因不明であり改善が今まで難しいとされてきたリウマチ治療の主役が抗炎症サイトカインというわけです。

IL-4を詳しく説明すると、IgE抗体を作るようにB細胞に指示してくれるサイトカインであり、アレルギー反応にも重要な役割を果たすと言われています。「IL-10」は炎症系サイトカインの増加を抑制して、B細胞を増殖させたり抗体の産生を助けてくれます。細胞が増殖したり分化するのを制御して、細胞死を促進させるのが「TGF-β」です。

サイトカインストームとは?

診断結果

鳥インフルエンザにかかった患者が重症化した場合、サイトカインストームである可能性が高いです。

サイトカインストームとは、サイトカインが過剰発現した状態のことです。サイトカインストームになると臓器不全に陥る可能性があります。敗血症や虚血性腎不全など、急性の臓器障害の発症に関わってくるのがこのサイトカインストームです。

サイトカインは免疫系のバランスの乱れなどによってその制御がうまくいかなくなると、サイトカインストームと呼ばれるサイトカインの過剰な産生状態を引き起こし、ひどい場合には致死的な状態に陥ります。

これに対する治療は現在研究が重ねられています。インフルエンザで重症化するのは一般的にお年寄りや子どもと考えられがちですが、このサイトカインストームが起きた場合は話が別で、20代から30代の健康的な若者でも死に至ることがあります。

臓器不全となる重症化具合は、サイトカインがどの程度発現するかのレベルによって変わるとされています。いかにサイトカインの誘導を適正に保てるかにより、この重症化を防ぐかが課題となっています。

いまだに未知の領域が多く、このサイトカインストームによって起きる重症化を防ぐには予防するのが一番の治療方法とも言えます。インフルエンザが流行したらかからないように予防をしておく、もしくは単なるインフルエンザと油断せずにきちんと治療に専念することが大事です。サイトカインストームを引き起こさないように気を付けなければなりません。

サイトカインの種類

聴診器サイトカインには医薬品にも使われるものがあります。数あるサイトカインのなかでも代表的なものは以下3つです。

  • インターフェロン
  • インターロイキン
  • 腫瘍壊死因子(しゅようえしいんし)

それぞれの特徴や医薬品への使われ方を見ていきましょう。

インターフェロン

ウィルスに感染したとき、対抗できるように作り出される物質の1つがインターフェロンです。この物質は身体の細胞にくっつくことで信号を送り、ウィルスの遺伝子を切断するような物質や、ウィルスのたんぱく質作成を妨害する物質を作り出すようにします。これによりウィルスは増殖できなくなります。

インターフェロン療法とは、このインターフェロンを大量に追加することで体内のウィルスに対抗しようとする治療方法です。HCVといった感染が持続的に起こるウィルスのように、体内で自然に作成されるインターフェロンでは対抗するのに量が足りない場合に用いられます。

C型慢性肝炎の治療にはαとβという種類が使われます。αの場合は筋肉内注射を、インターβの場合は静脈注射か点滴静注で投与されます。治療で治る可能性は40%から70%程度だとされています。完全に排除することはできなくても、肝硬変や肝臓癌の発生確率を低下させることは可能です。

腎臓がんや骨髄腫などの癌治療そのものにも使われています。このようにウィルスに抵抗できる薬や、抗がん剤に用いられるなど医薬品によく用いられているのがインターフェロンです。

ちなみにインターフェロンの名の由来はInterferenceです。ウィルス干渉という意味であり、その因子としてInterferon(インターフェロン)と命名されました。

インターロイキン

インターロイキンは白血球から作り出されるサイトカイン免疫細胞です。これまでに30種類以上が見つかっています。発見された順に番号が振られていて、IL-8であるケモカインなどがあります。

このインターロイキンは白血球から作り出された後、標的となる細胞の表面に発現する受容体と結合をします。そして受容体を介することでT細胞、 B細胞などを活性化させます。細胞の分化や増殖を誘導したり、炎症の誘導、抑制、さらに抗体産生の亢進の役割も果たします。

自己免疫疾患や免疫不全に関係していると言われているのもインターロイキンです。また、抗がん剤としても使われているIL2もインターロイキンの1つです。組換えDNA技術により作られているもので、NK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させることにより、がん細胞を攻撃することができます。進行腎細胞ガン、悪性黒色腫にも使われています。

プログラム

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また、インターロイキンであるIL10は脳脊髄炎を抑制してくれる力があるとされています。プラズマブラストという主要なB細胞がIL10を産生することが分かっていて、このプラズマブラストが欠損すると脳脊髄炎が悪化することまで明らかにされています。

このように現在さまざまな難病に対しての治療として用いられているので、注目されているサイトカインでもあるのがインターロイキンです。

腫瘍壊死因子(しゅようえしいんし)

腫瘍壊死因子(しゅようえしいんし)は別名、TNF(Tumor Necrosis Factor)とも言います。アミノ酸からなるたんぱく質であり、その名の通り腫瘍を壊死させる作用を有しています。活性化されたマクロファージより産生されるもので、他にも単球やT細胞、NK細胞なども産生源であるとされています。マクロファージは病原体の侵入を監視したり、殺菌作用を持っている単球のことです。

抗体産生の亢進を行うので、感染防御や抗腫瘍作用があるとされています。ただし、過剰産出された場合は関節リュウマチを引き起こしたりするので、TNF-αを阻害するような薬が治療として出されています。衰弱を促進する悪液質を誘導する物質と同じであるという副作用も報告されているので、がん患者に用いるときは注意が必要です。

しかし、このTNF-αが働かなくなってくると感染症にかかったり、がんの発生に対抗できなくなります。TNF-αは過剰に投与しても、阻害しても副作用が問題になるという2面性があり、がん治療薬としては難航しています。

このようなことから、TNF-αは感染に関する免疫や腫瘍に関する免疫で、無視できない重要な役割を持っているのです。良い面も悪い面も持っているので、副作用を防ぐために漢方薬を併用するなどしながら使用されています。

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抗炎症機能を高める食材6選

食材抗炎症機能を高めるとされる食材をご紹介します。数多くの食材の中から特に有名なものを6つ厳選しました。

  1. サバ
  2. ブロッコリー
  3. ブルーベリー
  4. ナッツ
  5. 大豆
  6. 唐辛子

これらの食品を積極的に摂ることで、体の炎症反応に対する対抗力を身につけましょう。ぜひ参考にしてください。

1.サバ

サバにはオメガ3脂肪酸がたくさん含まれています。しかもスーパーに1年中売られている食材なので、手に入れやすいです。身近であり、無理なく続けられる食材として最適です。

オメガ3脂肪酸は炎症を軽減してくれることが数多くの研究で明らかにされています。サバが苦手であればサプリメントでも大丈夫です。調理が面倒な人は缶詰でもいいでしょう。

2.ブロッコリー

ブロッコリーにはカリウムやマグネシウムがたくさん含まれています。抗炎症だけではなく、抗酸化も期待できる食材です。

できればブロッコリーの新芽であるスプラウトがおすすめです。スルフォラファンという、肝機能や糖尿病の改善で注目されている成分がたくさん含まれているからです。

3.ブルーベリー

ブルーベリーには有名なアントシアニンの他に、ケルセチンという成分が多く含まれています。このケルセチンこそが炎症に対抗する力をもっていて、癌にも良いとされている栄養素です。

脂肪もカロリーも少なく、抗酸化も期待できるベリーです。目をよくしたい人以外でも摂取しておきたいところです。

4.ナッツ

調理せず、手軽に食べられる食材であるナッツ類にはサバと同じくオメガ3脂肪酸が含まれています。α-リノレン酸という脂肪酸です。

ナッツはメタボや高血圧にもいいとされています。コレステロールのバランスを改善してくれるなど、生活習慣病の予防にも役立ってくれます。

アーモンドやクルミなどのナッツ類を積極的に取りましょう。食物繊維やビタミンEなども含まれているので、健康的で手軽に食べられるおやつとなります。

ナッツを選ぶときはできるだけ塩分を添加していないものを選べばより健康的です。食塩無添加の素焼きナッツがおすすめです。

5.大豆

日本には多くの大豆食品があり、手軽に食べられる食材です。大豆にはイソフラボンが含まれていて、このイソフラボンに炎症を下げてくれる効果があるのではと期待されています。

イソフラボンによる実験では、骨への炎症がやわらぐという結果が報告されていて、現在も研究が進んでいます。

6.唐辛子

調味料としていろいろな量に使うことのできる唐辛子には、カプサイシンが含まれています。このカプサイシンは炎症を抑えるためのクリームにも使われている成分です。身体も温まり、体脂肪の燃焼も期待できる香辛料であり、抗酸化作用もあります。

ただし、食べ過ぎると胃や腸の粘膜が荒れてしまうため、要注意です。カプサイシンのサプリメントを飲むときも、適量を守って飲みましょう。

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※JNFは日本ニュートリション協会のことです。